超泥水加圧式推進工法 |
■機能と特徴
超泥水加圧(泥濃式)推進工法は、地山(切羽、テールボイド)の安定性に優れ、また低い推進力を特徴とします。
■地山安定機能
隔壁、スポーク型カッター、フードで囲まれた攪拌室には、常に高濃度泥水と掘削土砂の混合物(超泥水)
が充満され、且つ管理の範囲内で加圧されています。加圧の範囲は、掘削面を保持する為の地下水圧+0.02Mpaを下限とし、また上限は排土バルブの開閉により攪拌室内圧と大気圧の圧力差を利用して排土する為の変動圧力を下限圧に加え、下限圧+(0.03〜0.04)Mpaとします。
その機能と特徴は
(1) | 超泥水(掘削土と高濃度泥水の混合物)は比較的広範囲の粒子で構成され、かつ配合する繊維質の目詰材が土粒子と密着することで、掘削面に強固な不透水膜を速やかに形成できる。 |
(2) | 切羽面と攪拌室が直に接することから不透水膜の形成が間断なく行える。 |
(3) | 下限圧〜上限圧の範囲で加圧することから土粒子や目詰材が深く浸透し、切羽と管周に不透水性の厚い層が出来る。 |
■低推進力
管周面に対して25mmの拡幅を標準として行ないます。拡幅したテールボイドには、攪拌室から連続的に
超泥水が充填されます。こうして、管周面と地山との接触を少なくし摩擦抵抗を減少し、低推進力での推進を可能としています。
■テールボイドの劣化防止と管の浮き上がり防止
拡幅したテールボイドに超泥水を加圧・充満するとともに、掘削機に装備した注入孔からボイドの頂部を 中心に可塑材を注入・充填し掘削面の肌落ち、ボイドの希釈・劣化及び推進管の浮き上がりを防止しています。可塑材としては、2液性の固結型滑材を使用します
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