複合掘進機の最大の特徴は汎用性の高さにあります。自沈するような軟弱地盤や流砂地盤はもちろん玉石や砂礫を多く含んだ地盤でも、また軟岩から硬岩
まで掘進出来ます。適応できない地盤は事実上存在しません。
その理由の一つは推進中でもバルグヘッドの点検扉から切羽の状態を確認できるからです。岩盤掘進中でもビットの交換ができますから推進延長の制限が
なく、推進管の耐荷力がもつ限り岩盤の長距離推進を可能にしています。更に流木やシートパイル等の障害物も除去できるのです。トラブルへの強さは他工法を
圧倒しています。
もう一つの理由は掘進機の機体を穀構造にすることにより軽量化しているからです。しかも重量の大きいカッター駆動用原動機をユニバーサルロッドを介
して掘進機の最後尾に配置しているので機体の重心が機長のほぼ真ん中にあります。これは軟弱地盤での先端降下を防ぎ、他の地盤に対しても常にバランスの取
れた動作を保障します。
カッター駆動用原動機を最後尾に配置している為に機体の分割が可能である点も見落とせません。これによりヒューム管程度の長さがあれば何処でも機体
を回収できます。施行場所を選ばないのです。
■機器名称
No. |
名 称 |
No. |
名 称 |
1 |
センタートリコンビット |
16 |
ユニバーサルジョイント |
2 |
ゲージカッター |
17 |
テレビカメラ |
3 |
ローラービット |
18 |
クラッシャー減速電動機 |
4 |
補助ローラービット |
19 |
カッター用減速機 |
5 |
カッタースリット |
20 |
カッター用電動機 |
6 |
面板 |
21 |
照明 |
7 |
カッターヘッド |
22 |
推力点ジャッキ |
8 |
タレット |
23 |
制御盤 |
9 |
土圧計 |
24 |
送排泥バイパス弁 |
10 |
バルクヘッド |
25 |
主マニブロック |
11 |
バルクヘッド扉 |
26 |
主油圧ポンプ |
12 |
スプロ軸受 |
27 |
作泥パイプ |
13 |
方制ジャッキ |
28 |
マンホール |
14 |
ターゲット |
29 |
スクレーパービット |
15 |
クラッシャー本体 |
30 |
送水管 |
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■展開図面
|